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Vol.6 「病院機能評価」

新年、あけましておめでとうございます。

昨年末、日本病院機能評価機構による病院機能評価を受けた。病院本体機能と救急付加機能と両方を同時受審するのは日本で始めてのことらしく、評価機構の事務職員も同席しての審査であった。

病院機能評価は今や多くの病院が受けており、病院機能を第3者が評価し、患者に安全な医療が提供されているかをチェックするものである。しかしながら全国の救命センターが単独でこの評価を受けているところはない。

では、なぜ単独型救命救急センターである当センターがこれを受けることにしたのか。それは当センターが設立以来25年間、救命救急に特化して進化してきたため、一般病院で通常当たり前のように行われていることが、「救急だから」との名の下に患者さんに我慢を強いていることがないだろうか、このことが常に違和感として私の心の中にあったからである。

救命のために全職員が一生懸命身と心を削って働いていることは、よくわかっている。もちろん患者さんからも大きな感謝の気持ちをいただいている。しかし、中には「普通の病院ならこんなことはしない」「何でこんなことができていないんだろう」といぶかしげに思いながら「救急病院だから仕方ない」と我慢して帰られる患者もたくさんおられたであろう。一生懸命働いている割に感謝されない。これでは職員のモチベーショは上がらない。

2011/1/12

そんな思いから、「一般病院として当然備えておくべき機能を外部の人に再評価してもらおう」と決意したわけである。もちろん、院内から反対はあった。救命センターと一般病院は持っている機能が違って当たり前。多大なお金をかけて病院のために本当になるのか。機能評価を取得しても経営上有利になるわけではない。患者が増えるわけでもない。忙しいのに、・・・等々。

しかし、昨年正月に受審することを宣言し、プロジェクトチームを立ち上げ、渋々ながらもメンバーたちは動き始めた。秋になって審査日が迫ってくるとチーム内でも何かと不協和音も出始め、一時はどうなるかと思ったが、なんとか審査まで持ち応えた。ところがいざ審査日になってみると、各々の担当者は素晴らしい対応を見せてくれた。横で見ていても実に頼もしい連中である。私自身もっとうまくチームをマネージメントできれば良かったと反省しているが、素晴らしいメンバーに恵まれて幸せである。ここぞという時の団結力、これが三島の最大の武器であるように思う。

まだ結果は来ていないので認定されたのかどうかわからないが、彼らの努力に結果は必ずついてくるはずである。

大阪府三島救命救急センターはまだまだ進歩の余地がある。新病院建設に向けて、中身をさらに充実させなければ、と改めて強く感じた。